失敗しない間取りの決め方|後悔しないために知っておくべきポイント
新築住宅を建てるとき、多くの方が最初につまずくのが「間取りの決め方」です。
間取りは一度決めてしまうと、あとからの修正がとても難しい"一生モノ"。
SNSや雑誌で見た「おしゃれな間取り」を参考にするのも良いですが、大切なのは「自分たち家族に合っているかどうか」です。今回は、よくある失敗例から成功のポイントまで、間取りを後悔しないための考え方をまとめました。
よくある失敗例ベスト5
1位:動線が悪くてストレスがたまる
朝の準備で家族がぶつかり合う、洗濯動線が遠回りになるなど、「動線ミス」はよくある失敗。
特にキッチン・洗面室・洗濯機・物干し場までのルートは、できるだけ一直線でつなぐのがポイントです。
2位:収納が足りない
入居してから「収納が少ない!」と嘆く方も多いです。
物をしまう場所が決まっていないと、片付けの手間も増えてストレスの原因に。
玄関収納やパントリー、季節物の収納スペースは意識して確保しましょう。

3位:部屋数にこだわりすぎた
「とりあえず4LDKにしたい」と部屋数を優先しすぎて、リビングが狭くなってしまうケースも。
家族が集まる空間の広さこそが、暮らしやすさに直結します。
4位:将来の変化を見据えていない
子どもの独立、親の介護、自分たちの老後----。
20年後も快適に暮らせるよう、1階に寝室を設けたり、廊下の幅を広くしたりといった工夫が大切です。
5位:採光や風通しの失敗
南向きにリビングを配置したのに、隣家が近くて陽が入らない...。
周辺環境や日差しの入り方を事前に確認し、窓の高さや庇(ひさし)の設計にも注意を。
間取りを決める前にやっておきたいこと3つ
① 生活動線を書き出してみる
朝起きてから夜寝るまでの動きを、家族ごとに書き出してみましょう。
どこで渋滞が起きそうか、どの動線が効率的かが見えてきます。
② 将来の家族の姿を想像する
今は子どもが小さくても、いずれは思春期に、そして独立する日が来ます。
さらに在宅勤務や同居の可能性も考えると、柔軟性のある間取りが理想的です。

③ 優先順位をはっきりさせる
「家事が楽な家がいい」「趣味部屋をつくりたい」「来客を招くリビングがほしい」
など、家族で優先したいことを話し合いましょう。

成功する人が意識している5つの間取りポイント
- 家事動線と回遊動線の両立
キッチン→洗面→物干し→収納までスムーズに移動できると、毎日の暮らしがとても快適に。 - 家族の気配が感じられるリビング配置
リビング階段や対面キッチンは、家族のコミュニケーションを自然に生み出します。 - ゾーニングでプライバシーを確保
「子ども部屋と主寝室を離す」「来客ゾーンとプライベートゾーンを分ける」などの工夫を。 - 収納を「場所ごと」に設ける
玄関収納・キッチン横・寝室内など、使う場所の近くに収納を分散すると生活感が隠せます。 - 採光と通風の設計にこだわる
ただ窓を増やすのではなく、「どこから光や風が入るか」を考えて配置しましょう。
実例で見る!暮らしやすい間取りの工夫
- 玄関横の手洗いコーナーでウイルス対策もばっちり
- パントリー+アイランドキッチンで家事効率アップ
- 吹き抜け+リビング階段で家族の気配をいつも感じられる空間に
- 畳スペース+ロールスクリーンで客間と兼用できる柔軟性
- 1階に主寝室+トイレを設けて将来の介護も安心

結論:間取りに正解はない!家族に合った形がベスト
間取りの正解は、家族の数だけ存在します。
大切なのは「自分たちの暮らしに合った動線と空間」をつくること。
プロとの打ち合わせでは、写真やイラストなど視覚的な素材を持参することで、イメージの共有がスムーズになります。
「建ててから気づいた...」と後悔しないために、じっくり丁寧に間取りを考えていきましょう!