「間取りより先に、駐車場?」――新築を考えるご夫婦には、少し意外に聞こえるかもしれません。でも、名古屋で毎日の出入り・買い物・送迎・来客...暮らしの"最初と最後"に必ず登場するのが駐車スペース。ここを起点にすると、家全体の使い勝手と満足度が一気に上がります。

第1章:間取りより先に"駐車計画"という発想
名古屋は公共交通機関が整っていても、日常の移動は自家用車が主役という家庭が多い地域です。共働きや子育て世帯では2台持ちも一般的。にもかかわらず計画の後半で駐車スペースを詰めると、「出し入れが窮屈」「玄関まで遠い」「来客用がない」などの不満が残りがちです。
最初に決めたいのは、台数・停め方(並列/縦列)・玄関までの動線。この"3点セット"を先に固めるだけで、間取りや外構の選択肢が整理され、ムダのないプランに近づきます。
第2章:今と未来を見据えた"サイズ&レイアウト"設計
一般的な普通車1台の目安は幅2.5m×奥行5m前後。軽自動車はもう少しコンパクトでも対応できますが、乗り降りや荷物の出し入れを考えると余裕を持たせる方が毎日ラクです。ドア形状(スライド/ヒンジ)や車高、開口幅によって必要な空きは変わるため、今の車だけで決め打ちしないのが鉄則。
並列か、縦列か――暮らしで選ぶ
- 並列駐車:2台ともすぐ出せてストレスが少ない。間口の広さが必要。
- 縦列駐車:限られた敷地でも2台確保しやすい。奥の車を出すときは手前を移動。
将来の台数増や車格アップ(ミニバン・SUV・EV)も想定し、少し広め+追加しやすい配置を意識。EVを視野に入れるなら屋外コンセントや充電器の位置、配線ルートも早めに確保すると配管がきれいに収まります。

第3章:"動線×外構"で毎日がラクになる
暮らし心地を決めるのは、実は駐車場から玄関までの"数歩"。雨の日や重い荷物のときほど差が出ます。動線は短く・まっすぐ・段差少なく。カーポートや庇があると濡れにくく、玄関前の滞留も少なくなります。夜間はセンサーライトで足元の安全と防犯性をアップ。

見た目も機能も欲しい――外構の選び方
コンクリートは耐久性・清掃性に優れますが、全面を固めると夏は熱がこもりやすい面も。スリット緑化・インターロッキング・砂利を組み合わせれば、意匠性と排水性のバランスを取りながら、タイヤ痕や泥はね対策もしやすくなります。
第4章:土地とルール――"止めやすさ"で後悔しない
駐車のしやすさは、土地選びの時点でほぼ決まります。間口の広さ・前面道路の幅・電柱や歩道の位置は必ずチェック。旗竿地のようにアプローチが細長い敷地は進入や転回に制約が出やすいので、実車サイズで動きをイメージ。
隣地が空き地や月極駐車場の場合、将来建物が建つと見通しやハンドルの切り代が変わることも。加えて、駐車場の附置義務などのルールが適用される場合があるため、計画初期に確認して手戻りを防ぎましょう。