【前編】名古屋で2026年に新築を建てる夫婦必見!国の大型補助金を徹底解説
名古屋で2026年に新築を建てる夫婦必見!国の大型補助金を徹底解説
名古屋で2026年にマイホームの新築を計画されているご夫婦の皆さま、朗報です。国土交通省・環境省・経済産業省の3省連携による「住宅省エネ2026キャンペーン」が正式に発表され、省エネ性能の高い住宅に対して最大125万円もの補助金が交付されることが決定しました。本記事では、2026年に利用できる国の主要な補助金制度について、公的な出典を明示しながら詳しく解説します。
みらいエコ住宅2026事業:最大110万円の補助金
2026年の住宅補助金の中核となるのが「みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)」です。この制度は、2050年カーボンニュートラル実現に向けた国の重要施策として位置づけられています。
GX志向型住宅:全世帯が対象で110万円
最も注目すべきは「GX志向型住宅」への補助です。この住宅タイプは年齢や家族構成に制限がなく、すべての世帯が対象となります。
補助額:110万円/戸(愛知県は6地域に該当するため)
※寒冷地(1〜4地域)では125万円
主な要件:
- 断熱等性能等級6以上
- 一次エネルギー消費量を概ね35%以上削減(再エネを含む場合は100%以上)
- HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の導入
工事着手期限:2025年11月28日以降に基礎工事に着手したものが対象
この制度の画期的な点は、従来の補助金のような年齢制限や子育て世帯という条件がないことです。高性能な省エネ住宅を建てる意思があれば、どなたでも申請可能です。
長期優良住宅:子育て・若者世帯向けに75万円
対象世帯:
- 子育て世帯:申請時点で18歳未満の子を有する世帯(2025年4月1日時点で18歳未満)
- 若者夫婦世帯:申請時点で夫婦であり、いずれかが39歳以下の世帯(1985年4月2日以降出生)
補助額:75万円/戸
解体加算:既存住宅の解体を伴う場合は+20万円で合計95万円
要件:
- 長期優良住宅の認定を受けること
- 床面積50㎡以上240㎡以下
長期優良住宅とは、耐震性・省エネ性・劣化対策などで高い水準をクリアし、長期にわたり良好な状態で使用できる住宅として認定されたものです。
ZEH水準住宅:最大55万円
対象世帯:子育て世帯または若者夫婦世帯(定義は上記と同じ)
補助額:35万円/戸
解体加算:既存住宅の解体を伴う場合は+20万円で合計55万円
要件:
- 断熱等性能等級5以上
- 一次エネルギー消費量を20%以上削減
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準住宅は、高断熱化と高効率設備により大幅な省エネを実現し、太陽光発電などで創エネすることで年間のエネルギー収支をゼロ以下にする住宅です。
重要な注意点
立地制限:以下の区域に立地する住宅は原則対象外です。
- 土砂災害特別警戒区域
- 急傾斜地崩壊危険区域
- 地すべり防止区域
- 市街化調整区域内の土砂災害警戒区域や浸水想定区域(浸水想定高さ3m以上)
申請スケジュール:
- 交付申請開始:2026年5月中旬以降予定(注文住宅の場合)
- 完了報告期限:2027年2月28日まで
給湯省エネ2026事業:高効率給湯器で最大17万円
住宅の省エネ化において給湯設備は重要な要素です。経済産業省が実施する「給湯省エネ2026事業」では、高効率給湯器の導入に対して補助金が交付されます。
補助対象機器と補助額
エネファーム(家庭用燃料電池):17万円
都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、その際に発生する熱でお湯を沸かすシステムです。
エコキュート(ヒートポンプ給湯機):7万円〜13万円
- 基本補助:7万円(インターネット接続可能で昼間の再エネ電気活用可能な機種)
- 性能加算:最大+4万円(より高性能な機種)
- 撤去加算:+2万円(既設の電気温水器からの交換)
ハイブリッド給湯機:10万円〜15万円
電気式ヒートポンプとガス給湯器を組み合わせた給湯器です。
この補助金は「みらいエコ住宅2026事業」との併用が可能です。例えば、GX志向型住宅を建ててエネファームを設置すれば、110万円+17万円=127万円の補助が受けられます。
出典:経済産業省「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」
先進的窓リノベ2026事業:断熱窓で最大100万円
環境省が実施する「先進的窓リノベ2026事業」は、既存住宅の窓を高断熱窓に改修する工事への補助制度です。新築では対象外ですが、既存住宅をお持ちの場合や、中古住宅を購入してリノベーションする場合に活用できます。
補助上限:最大100万円/戸(2025年度の200万円から減額)
対象工事:
- 内窓設置
- 外窓交換
- ガラス交換
- ドア交換
補助方式:工事内容に応じた定額補助
窓は住宅の中で最も熱の出入りが大きい部分です。高断熱窓への改修により、冷暖房費の大幅な削減と快適性の向上が期待できます。
出典:環境省「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」
ZEH補助金:環境省の専門支援制度
環境省が実施する「戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス化等支援事業」は、ZEH住宅専門の補助金制度です。
2026年度予測補助額(愛知県):
- ZEH水準住宅:45万円/戸
- ZEH+(より高性能):80万円/戸
※2025年度はZEH55万円、ZEH+90万円でしたが、2026年度は減額される見込みです。正式な金額は2026年度の事業開始時に確定します。
注意点:この補助金は「みらいエコ住宅2026事業」のZEH水準住宅とは原則併用できません。どちらか有利な方を選択することになります。
申請時の重要ポイント
登録事業者による申請が必須
これらの補助金は、一般消費者が直接申請することはできません。国に登録した事業者(ハウスメーカー・工務店など)が申請し、補助金を住宅取得者に還元する仕組みです。住宅メーカーを選ぶ際は、必ず「登録事業者」であることを確認しましょう。
予算枠に注意
補助金には予算枠があり、申請が予算上限に達した時点で受付終了となります。2025年の事業では予算到達により早期に終了したケースもありました。早めの計画と申請が重要です。
併用可能性の確認
- みらいエコ住宅2026事業 + 給湯省エネ2026事業:併用可
- みらいエコ住宅2026事業 + ZEH補助金:併用不可
- 名古屋市の補助金:国費が入っていなければ併用可
続きは後編で:後編では、名古屋市独自の補助金、住宅ローン減税、固定資産税の減額措置など、税制面での優遇措置を詳しく解説します。
