名古屋の冬の結露・カビ対策:新築時から考える換気計画

冬の朝、窓がびっしょり...それ、新築でも起こるんです

冬の朝、カーテンを開けると窓ガラスが水滴でびっしょり。サッシの隅には黒いカビが...。「新築なら結露なんて起きない」と思われがちですが、それは誤解です。

名古屋の冬は、伊勢湾からの湿った空気の影響を受けやすく、晴天日が多い一方で朝晩の放射冷却により冷え込みが厳しくなります。この気温差と湿度の組み合わせが、結露を発生させやすい環境を作り出しているのです。

結露を放置すると、カビやダニが繁殖し、アレルギーや喘息などの健康被害につながります。さらに、建材を傷め、住宅の耐久性を損なう原因にもなります。

このコラムでは、新築時の設計段階から考えるべき結露・カビ対策について、名古屋の気候に特化した実践的な情報をお伝えします。

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なぜ名古屋の冬は結露が起きやすいのか

名古屋の冬(12月~2月)の平均気温は5~7℃程度。太平洋側の気候で晴天日が多く、伊勢湾からの湿った空気の影響を受けやすいという特徴があります。また、昼夜の気温差が大きく、特に晴れた日の朝は放射冷却により一気に冷え込みます。

結露とは、空気中の水蒸気が冷たい物体に触れて水滴に変わる現象です。冬場、暖房で暖められた室内の空気(例えば22℃、湿度50%)が、外気で冷やされた窓ガラス(例えば5℃)に触れると、その部分の空気が急激に冷やされて露点温度を下回り、結露が発生します。

最近の高気密住宅は、隙間風が入りにくく冷暖房効率が良い反面、湿気が外に逃げにくいという側面があります。適切な換気を行わないと、調理や入浴、呼吸によって発生した水蒸気が室内にこもり、結露リスクが高まってしまうのです。

新築時から考える!24時間換気システムの選び方

24時間換気システムとは

2003年の建築基準法改正により、すべての新築住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。シックハウス症候群の予防だけでなく、常に新鮮な空気を取り入れ、湿気を排出することで、結露やカビの発生を防ぐ重要な役割を担っています。

第1種換気と第3種換気の違い

換気システムには主に2つのタイプがあります。

第1種換気(給気・排気ともに機械で行う)

最大の特徴は「熱交換型」を選べることです。排出する室内の暖かい空気と、取り入れる冷たい外気を熱交換器で通過させることで、外気を暖めてから室内に入れることができます。

メリット:

  • 熱交換により冷暖房効率が高い(省エネ)
  • 計画的な換気が可能で、結露・カビ対策に最適
  • 給気口からの冷たいすきま風がない
  • 花粉やPM2.5をフィルターで除去できる

デメリット:

  • 初期費用が高い(60万~120万円程度)
  • フィルターの定期的なメンテナンスが必要
第3種換気(排気のみ機械で行う)

排気は機械で行い、給気は自然に任せるタイプ。最もシンプルで一般的なシステムです。

メリット:

  • 設備費用が安い(20万~40万円程度)
  • 構造がシンプルでメンテナンスが楽

デメリット:

  • 冬は冷たい外気がそのまま入ってくる
  • 給気口からの冷たいすきま風を感じやすい
  • 結露リスクが第1種より高い
名古屋の気候に最適な選択は?

名古屋の気候を考えると、第1種熱交換型換気システムがおすすめです。初期費用は第3種より高くなりますが、冬の暖房費と夏の冷房費が大幅に削減できます。年間の光熱費で3万~5万円程度の差が出ることも珍しくなく、10年~15年で初期費用の差額を回収できます。

窓の結露を防ぐ!サッシ・ガラスの選び方

住宅の中で最も熱が逃げやすい場所が窓です。結露の8割は窓から発生すると言われています。

ガラスの選択

Low-E複層ガラスがおすすめです。2枚のガラスの間に空気層を設け、片側に特殊な金属膜をコーティングしたものです。この膜が熱を反射するため、断熱性能が大幅に向上します。

Low-Eには「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」があり、名古屋では使い分けが重要です。

  • 遮熱タイプ(外側Low-E):夏の日射を遮る。南面や西面に最適
  • 断熱タイプ(内側Low-E):冬の暖房熱を逃がさない。北面や東面に最適

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サッシの選択

樹脂サッシまたはアルミ樹脂複合サッシがおすすめです。

従来のアルミサッシは熱伝導率が非常に高く、外気の冷たさをそのまま室内側に伝えてしまうため、結露の原因になります。樹脂サッシは熱伝導率がアルミの約1000分の1と非常に低く、サッシ部分の結露がほぼ発生しません。

全室を樹脂サッシにするとコストが気になる場合は、結露リスクの高い北側の部屋や浴室周辺だけ樹脂サッシにし、南面など日当たりの良い窓はアルミ樹脂複合サッシにするという使い分けも有効です。

冬場の正しい換気方法と湿度管理

適切な室内湿度

冬場の理想的な湿度は40~60%です。湿度が60%を超えると結露やカビが発生しやすくなり、40%を下回るとのどや鼻の粘膜が乾燥し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。温湿度計を設置し、日々の湿度を確認する習慣をつけましょう。

湿気を発生させる生活行動

私たちの日常生活では、想像以上に多くの水蒸気が発生しています。

  • 調理:1回で1~2リットル
  • 入浴:1回で約1リットル
  • 洗濯物の室内干し:5kgで約3リットル
  • 人間の呼吸・発汗:1人1日で約1リットル

4人家族の場合、1日で10リットル以上の水蒸気が室内に発生しています。

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換気のコツ
  • 24時間換気は絶対に止めない:電気代は月に数百円程度。結露やカビの修繕費の方がはるかに高額です
  • 調理中は必ずレンジフードを回す:調理による水蒸気は大量です
  • 入浴後は浴室換気扇を2~3時間運転:浴室のドアを閉めて換気することで、湿気が他の部屋に広がるのを防げます
  • 除湿機の活用:北側の部屋や洗濯物を部屋干しする場合に効果的

新築時に取り入れたい結露・カビ対策の工夫

間取り・設計での対策
  • クローゼットや押入れの扉をルーバータイプ(通気口付き)にする
  • 外壁に面したクローゼットには背面に通気層を設ける
  • 北側の部屋には小窓を多めに配置し、換気経路を確保する
建材の選択
  • 珪藻土や漆喰など調湿機能のある壁材
  • 無垢材のフローリング(湿度調整効果あり)
  • 適切な断熱材の施工(隙間なく、丁寧に)
断熱性能を高める

結露対策の基本は、何と言っても断熱性能を高めることです。壁や天井、床の断熱性能が高ければ、室内側の表面温度が下がりにくくなり、結露が発生しにくくなります。

まとめ:新築時の選択が、10年後の快適さを決める

結露・カビ対策は新築時の設計・仕様で8割が決まります。高性能な24時間換気システム、断熱性の高い窓、適切な断熱・気密性能...。これらは入居後に簡単に追加・変更できるものではありません。

新築時に適切な投資をしておけば、冬を快適に過ごせるだけでなく、光熱費の削減、健康的な暮らし、建物の長寿命化という形で、長期的なリターンを得ることができます。

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